LPレコード時代に関わったクラシックギターと私
我が家にあったミュージックエコーという雑誌に付いていたレコードがクラシックギター音楽に出会った最初だったので、そのレコードに入っていた荘村清志演奏の「禁じられた遊び」「アルハンブラの想い出」「スペイン舞曲第5番」と、鷲見尚保指揮東京フィルハーモニーとベート・ダベザック演奏のアランフェス協奏曲より第2楽章が最初の出会い。小学校のときに「科学」か「学習」という雑誌の付録に琴モドキが付いたことがあって、それに禁じられた遊びの楽譜が載っていて、それを弾いたことがあったような気もする。
その後、イエぺス、ジョン、セゴビア、山下和仁と聴いて、どのギタリストだけが特に好きということは少なかったのですが、数多いギタリストの中で比較的セゴビアだけが、気にくわない要素があったのですが、1980年のセゴビア87歳のときの来日公演を聴いて、へりくつ言う意欲を失せました。その日以来、セゴビアのレコード集めにひた走ったのでありました。
そのとき私はセゴビアトーンに取り憑かれてしまったのです。
フィギュアスケートに夢中になりすぎて、それが転職の原因になったことがある私ですが、ギター音楽の場合は、学業や仕事がうまくいかなかったりしてどん底の状態にあるときの精神状態の助けにも大いに役立ちました。